生薬辞典

①．原料
　竜胆とは、リンドウ科トウリンドウなどの根茎。

②．性味
　寒性で、
　苦い味がします。

③．主成分
　ゲンチオピクリン
　ゲンチアニン
　ゲンチアノーゼ
　ゲンチジン
　などのアルカロイドが主成分です。

④．効能
　健胃作用
　解熱作用
　消炎作用
　解毒作用

⑤．処方例
　加味解毒湯（カミゲドクトウ）
　疎経活血湯（ソケイカッケツトウ）
　立効散（リッコウサン）
　竜胆瀉肝湯（リュウタンシャカントウ）

①．原料
　良姜とは、ショウガ科リョウキョウの根茎。

②．性味
　辛い味がします。

③．主成分
　精油
　フラボノイド
　辛味成分のカランゴール
　タンニン
　デンプン
　樹脂
　などを含有する。

④．効能
　胃を温め、気や血行を促す作用をもちます。
　健胃作用
　解熱作用
　発汗作用
　鎮痛作用

⑤．処方例
　安中散（アンチュウサン）
　二姜丸（ニキョウガン）
　良枳湯（リョウキトウ）
　良附湯（リョウフトウ）
　高良姜湯（コウリョウキョウトウ）

連翹（レンギョウ）

①．原[料
　連翹とは、モクセイ科レンギョウの果実。

②．性味
　微寒性で、
　苦い味がします。

③． 主成分
　ベツリン酸、ウルソール酸などの
　トリテルペノイドが主成分です。

④．効能
　消炎作用
　解毒作用
　解熱作用
　利尿作用
　抗菌作用

⑤．処方例
　加減涼隔散（カゲンリョウカクサン）
　響声破笛丸（キョウセイハテキガン）
　銀翹散（ギンギョウサン）
　駆風解毒散（クフウゲドクサン）
　荊芥連翹湯（ケイガイレンギョウトウ）
　荊防敗毒散（ケイボウハイドクサン）
　柴胡清肝湯（サイコセイカントウ）
　十味敗毒湯（ジュウミハイドクトウ）
　清上防風湯（セイジョウボウフウトウ）
　洗肝明目湯（センカンメイモクトウ）
　治頭瘡一方（ヂズソウイッポウ）
　独活湯（ドッカツトウ）
　防風通聖散（ボウフウツウショウサン）

①．原料
　蓮肉とは、スイレン科ハスの果実を蒸乾したもの

②．性味
　性は平で、
　味は甘・渋。

③．主成分
　ロータシン
　デメチルコクラウリン
　オキソウシンスニン
　リエンシニン

④．効能
　滋養作用
　強壮作用
　止瀉作用
　鎮静作用
　健脾作用
　養心安神作用
　益腎固精作用　

⑤．処方例
　参苓白朮散（ジンレイビャクジュツサン）
　清心蓮子飲（セイシンレンシイン）

①．原料
　和羌活とは、ウコギ科のウドの根

②．性味
　性は温で、
　味は辛・苦。

③．主成分
　ジテルペニ
　トリテルペニ

④．効能
　止痛作用
　抗潰瘍作用

⑤．処方例
　二朮湯（ニジュツトウ）
　清上蠲痛湯（セイジョウケンツウトウ）
　疎経活血湯（セイジョウケンツウトウ）
　川芎茶調散（センキュウチャチョウサン）
　大防風湯（ダイボウフウトウ）